通ってはいけない道

通ってはいけない道 鹿児島/私が体験した実話の怪談・奇談
今考えると小さい頃から心霊スポットなどに近寄ると「キーーーーーン」という高音の金属音が聞こえることが多かったが後に自分自身で【霊鐘】=霊の警告音・警鐘と名付けていた。

小学校高学年の頃に禁止だったがエアガンが流行ってサバイバルゲームを同級生数人と森や廃屋で楽しんでいた時期があったが、ある廃屋の時は霊鐘が強くて、友達に「何の音だろうね?」と質問すると「何も聞こえんよ。」と言われ自分だけが聞こえる音ということを自覚した。あとから知ったがこの廃屋はかなり昔だが自殺があったらしい。厳重に板などで打ち付けられていて入ることができなかった部屋が1つあったがそこらしい。

さて本編は鹿児島で大学生生活を送っていた時の怪談話ですが、先輩の紹介というか頼み事で不定期臨時のアルバイトをすることになった。

夜中の時間帯に古本屋で店長がレジを〆に来る閉店までの約2時間のアルバイトだったが時給もよかったし、ほとんど客も来ないので引き受けていた。
※このアルバイトに関する怪談話はまた別の機会にお伝えします。古本屋のアルバイト http://realkaidan.wp.xdomain.jp/kaidan/181

冬のある日のアルバイト、エアコンの暖房は入っているものの足元は寒かった。

店長がようやくやってきて差し入れの肉まんと缶コーヒーをいただき、その古本屋を出た。

親父から譲ってもらったお下がりの車はあったが、停める場所がないのと片道自転車で約15ぐらいだったためこのバイトにはマウンテンバイクで通っていた。

寒空の下、店長にもらった缶コーヒーをすすりながら片手で運転。

いつも通る住宅街を通り抜けていくと赤色灯の群れが見えた。

どうやらマンションで何かあったらしい。

この道が1番の近道だったが今日の所は迂回した。

別の日のアルバイト前のこと。

夜人通りも少なくなった住宅街、マウンテンバイクであの道に差し掛かかろうとすると「キーーーーーーン」という霊鐘が聞こえ始める。

別に心霊スポットに向かっているわけでもないのに聞こえて来るので驚いた。

直感的にこの前のマンションか?と思ったので引き返して一度大通りの方に出てバイト先に向かった。

バイト中も霊鐘のことが気にはなったがとにかくあの道はもう使わないようにしようと決めた。

そしてまた別の日、先輩からどうしても夕方からバイトに入ってほしいと言われたがその日は本当に何も用事がなくて快諾した。

マウンテンバイクに乗りバイト先へ向けて住宅街を走っていたが、まだ明るいので霊鐘がなっていてもあの道を通っても大丈夫だろうと思ったがあの道に差し掛かると霊鐘は聞こえなかったのでこのまま突っ切ろうと思った。

ちょうどマンションの前を差し掛かろうとしていた時、前から幼稚園ぐらいのこどもを連れた親子がこちらに歩いて来ていた。

そのこどもが「ママ、あれ何ー?」と無邪気に空を指差すので私も釣られて見上げてしまった。

こどもの母親は不思議そうに「どれ?何もないよー?」と言っていたが、私の目にはボヤーッとした半透明の白い物体が宙に浮いているのが見えた。

ヤバいもの見た!と思ってそこからスピードを上げてバイト先へ向った。

バイト先に着いて、見てしまったものを落ち着いて考えてみると3階のベランダと同じぐらいの高さに人型が浮いている?吊られているような感じだった。

やっぱりあの道は通ってはいけない道だと再認識して二度と通ることはしなかった。

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大人になって、子供ができて、まだしゃべれないが空間を見て笑っている息子をみるとやはりそこには何かいるのではないかと思ってしまいます。


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